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願往生

 

法然上人様が「弥陀の化身」と仰がれた善導大師様のお教えの中心は「願往生」であります。往生を願う教えです。阿弥陀様の作られた「極楽浄土」に往き生まれるために、「南無阿弥陀仏」とお念仏を申して願うのです。
 
私達が今いる世界は、六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)という迷いの世界の一つ「人間道」。
 
お念仏を申せば、阿弥陀様の「本願力」(念仏を称えれば間違いなく極楽浄土に往生できる力)によって、迷いの世界から「極楽浄土」へ生まれ変わることができるのです。その喜びを持って「今を生きていく」。お念仏を支えにより良い「生き方」に修正していく。そんな教えだと私は解釈しています。
 
仏教では、生まれ変わる「いのち」の世界を「縁起」という言葉で表現します。私達の「いのち」は、両親やご先祖様、過去のいろいろな因縁によって生まれて来たのです。過去の因縁には、前世で修めた行い、つまり「善行」や「悪行」も中に含まれるようです。
 
私達がこの世で修める「善行」と「悪行」は、生まれ変わってもリセットされることなく、履歴として積み重ねられているのです。
 
その積み重ねられた因縁により、六道世界での生まれ変わりを繰り返し、やっと今、人間に生まれることができたとも考えられるのです。
 
せっかく人間として生れてきたこのチャンスに、いかに「善行」を積み「悪行」を行わないか。これが私達人間の課題ではないでしょうか。
 
善導大師様は「念仏」を称えることこそが究極の「善行」とお示しくだり、その教えが法然上人様に伝えられ、今、目の前に念仏の教えがあるのです。
 
「私が、私が」という「わがままな自我」を捨て、心をリセットすることができれば、私達にはもともと「仏性」が備わっているのです。仏様の計らい通り、素直で正直な、澄んだ心で手を合わせ、「往生」を願い、今を生きたいものです。

合掌

 


 

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