こんな私ですが、よろしくお願いします/和尚のコラムの詳細ページ


文字サイズの変更

 


 

こんな私ですが、よろしくお願いします

 

『涅槃経』には「一切衆生 悉有仏性」という言葉があります。生きとし生けるもの(人間や動植物すべて)には、みんな仏様の心があるということです。 

私達には、もともと仏様のような優しい心があります。優しい心があるのに、生きていく中で「私が、私が」という自我(煩悩)に支配されてしまい、優しい心が無くなってしまうのです。 自我の無い優しい心とは、いったいどのような心の状態でしょうか。 

私が思うのは、人の言うことが素直に聴ける状態、教えやアドバイスが素直に聴ける状態の時こそ、無我の状態ではないかと考えています。子どもが学校の先生や親の言うことを聴いていても、全然その教えがお腹の中に入らない時、それは「自分が、自分が」という自我に支配されているのではないでしょうか。大人になっても、幾つになってもこの自我との闘いが続きます。調子よく働いていても、自分中心の世界では、周りが見渡せません。アドバイスも聴けません。人間には常に懺悔や反省が必要です。 

浄土宗の御祖師様である善導大師様も法然上人様も、繰り返しその重要性を示していただいています。せっかく仏様に手を合わせていても、自我の固まりでは、仏様が私達の体の中に入らないのです。 「お願いします。お願いします。」と自分の願いだけを主張するだけでは自我が出過ぎています。 

繰り返される懺悔と反省の中から、「こんな私ですが、よろしくお願いします」という言葉で、静かに仏様に手を合わせ、頭を下げたいものです。 


合掌

 


 

こんな私ですが、よろしくお願いしますの画像


 

 

 

前へ


 

Tweet 


前の画面に戻る


 

twitter area houzou_ji

 

 


 

 ※ただ今関連ツイートはございません。

 


※マッチパターン : こんな[AND]よろしくお

 

facebook area

 


 

 

 
 

 

 

 



 

宝蔵寺カレンダー
2024年10月

  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31   
青色の日付にマウスを乗せると詳細をバルーン表示します。 赤色の日付はご朱印お休み日です。

 


≪宝蔵寺カレンダー詳細≫